コラム

第5回「新型コロナウィルスにより人類が学ぶこと その2(宇宙視座で考える)」
2020.04.07 齋藤敬一

今、地球に起こっている新型コロナショックは、何の意味をもたらすのか地球の外に意識を置いて考えようと思う。

外出を控え、3密を控えている皆さん、良い機会ですから一緒に考えましょう。そして、今は、7都府県を始め重要な局面ですから、水際作戦をしっかり実行してください。換気をする。手洗いを徹底する。よく寝る。他の人に移さないを実行するために、不要不急の外出をしない。これらを意識して、乗り越えましょう!

さて、本題です。ウイルスは、そもそも人間が誕生する遥か前から地球に存在している。そして、大原則で考えると必要のないものは、一つも地球に現れない。

この様に考えると自然の摂理の中で全ての生命は、生きながら協調、共生している。つまり、生かされている。

その中で我儘放題をしているのは、そう、人間だけだ。

その人間の経済活動、事業活動、娯楽、発明などなどは、人と人とのコミュニケーションによって成立している。更に、グローバル経済の中で、人間は協調しながら生産活動をし、生活のあらゆるところで相互協力している。そして、航空網など交通機関の発達で、多くの人が自由に地球上を行き来でき、より多くの人とお互いの文化を学び合ったり、新しい何かを生み出したり出来る。

大航海時代に想像した通りに地球が狭いと感じるくらい人類の文明は発達した。そして、多くの人の意識の中に「人類が全てをコントロールしている」という傲慢な気持ちがあるレベルに達してしまったのかもしれない。

そもそも地球上の大型哺乳類の中で、現在最も個体数が多いのは人間である。ヒト族の中でも今の種族が生き残ったのは、コミュニケーション力が一番優れていたからだと言う研究結果もある。

人間が、コミュニケーションの中で大切にしていることは、お互いに目を見て話す、ハグをする、握手をする、キスをする・・・と言ったボディタッチも含めた行為でお互いの信頼を確認し合う事だ。お互いに、杯を交わしたり、食事をしたりする事も、お互いを理解し合う重要なコミュニケーションだ。国際会議においても、外交は食事の席がメインと言われている。

よく考えてみよう!

もし、人類が地球における癌細胞だとしたら、地球は、何をするだろうか? 人間の習性上誰もが取る行動、愛による行動、慈悲による行動、エゴによる行動などを捉えて戦略を練ることだろう。もし、まだ地球に人間の役割を期待するとしたら、人間の自然に対する冒涜を悔い改めさせ、行いを変えさせるために戦略を練るに違いない。そして、実行に移る。

その視座からよく見てみよう。

つまり、新型コロナを使う神様(自然)は、人間の習性をよく研究し、確実に感染が広がる戦略を立てたと言える。

更に、今回は、免疫力が低く、免疫バランスの崩れた人が重症化しやすい。免疫力が低い場合に重症化や重篤にし死に至らしめる事も戦略だとすると、これはどう理解したら良いだろうか?

免疫力を下げる行動を反省させ、行動変容を促しているのかもしれない。

免疫力を下げるのは、
・大気汚染された空気
・人工的な食べ物=人工的な食品添加物が沢山入った加工食品
・バターの代替品として作られたマーガリンなどのトランス脂肪酸
・農薬と化学肥料を蔓延させた農業
・農薬に強い遺伝子組換え作物
・電子レンジや電磁波・・・・
まだまだ有るだろう。

これらは、江戸時代には無かったもの。人工的なものである。これ以外にも、自然を破壊しているものは沢山ある。

一見、人間の生活を便利にしているが、自然界の法則に対する影響を十分に検討しているとは言えない。特に、直接的に人間を死に至らしめないものが厄介だ。家畜に使う抗生物質や人間の経済活動を優先する便利なものは、気がつかないうちに自然の仕組みを蝕んでいる。そして、自然法則をねじ曲げ、長期的には、自然の連鎖を壊す様な愚かな事を犯している。

実際、蜜蜂の減少や、バクテリア、ミミズなどの減少が起こり、作物を育む土壌づくりを妨げている。化学肥料では、豊かな土壌は出来ない。

アメリカのイエローストーン公園の例でも、人が50年以上何を尽くしても戻らなかった自然が、オオカミを放す事で数年で自然が戻って来た。
(特集:シリーズ 地球と、生きる オオカミとの戦い 2010年3月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP)

自然の法則の中で、全てが役割を発揮して生きていく。これが、今、私たちに突きつけられている課題ではないか?

今、起きている事は「人間も自然の一部であるという事をよく認識しろ。そのために、自然法則を学び、生産活動の仕組みをリセットしろ。自然法則に則った人の営みにシフトしろ」という警笛なのでは無いか! と考える次第である。

ポストコロナを考えると、この様な意識が大きくなり、SDGsを自分ごとと考える人が大幅に増えると思う。

日本人にとっての自然は、自分達も含まれている。欧米のNatureは人間と対峙しているもので、怖い対象。森は黒くて悪魔が住んでいる。対して日本は、森は神様であり、多くの神の住処。崇めるものである。

この様に、自然に対する意識の持ち方を日本の考え方に世界的にリセットできたらと切に願う。そして、NK細胞を活性化させる笑いのある豊かな社会にしていきましょう。

次回は、緊急経営対策についてお伝えします!