コラム

第10回「経営の自由度を上げろ!」
2020.10.18 齋藤敬一

経営は、「天地人を常に観て、感じながらするものだ!」と小さい頃教わった。孟子の「天時不如地利。地利不如人和」である。天からの機会も土地の有利さには及ばず、土地の有利さも人の和合には及ばない。

であるが、この全てが揃ったら絶好の機会でGOすべきだと言う事である。

これだけ大きく社会が変わると、その最も重要な「人の和合」を作りやすい。

(①:Q.コロナ禍の今、新規ビジネス 何すれば? 参照)

地の利は、オンラインによって地球全体に広がった。そして、これは、天からの機会と呼べるだろう。つまり、自分たちのポジショニングやターゲットをリセットして考える良い機会でもあると僕は、考えるのである。

人の和合は、危機とそれを脱出するビジョンによって成される。

(④:Q.経営者がビジョンを知らない? 詰みますよ 参照)

天の時、地の利は、それをどう観察し意味づけるかだと僕は思う。

今回は、ビジネスで言えば、多分全員に平等にALL Resetの機会が来たと言っても過言ではないと思う。

自社の強みが弱みに変わり、本当に弱い部分が見えてきたり、弱みだと思っていた部分が、逆に自社を救ってくれたりしていると感じている社長は多いと思う。

ALL Resetとは、麻雀で言えばその回が終わり、新しいインフレルール(例えば、普通のルールから、超インフレルールに変わる→ダブドラや風は全てドラになり、常に割れ目などのルールになる)に変わって東の1局が始まるのと同じである(※麻雀やらない人には、さっぱりわからないだろうが、これでよく分かる経営者も多いので、メタファーとして使いました)。

つまり、コロナ禍前の戦いとは、ルールが変わり新しい戦いにリセットされたのである。今までのルールで通用した戦いをしても勝てませんよ! という事である。

こうした変化をチャンスにするためには、経営の自由度を常に上げている事が重要になる。

経営者は、鳥の眼で世の中の動き、流れを観察し、自分たちの置かれているポジションとターゲットを観ながら、そして、社員の気持ちの変化を捉える癖をつけて経営に臨むという事である。

自由度を上げる時に問題になるのが、キャッシュフローだ。現金や流動性の高い資金を常に潤沢に準備する。これは、自己資金でなくても良い。金融機関との関係性も良くしておく事も大事である。保険なども活用できるだろう。特に今はチャンスだ。コロナ禍で政府も潤沢に予算をつけ金融機関を後押ししている。よって今は、キャッシュフローの問題は解決しやすい。従って、変化をチャンスにすべき時なのである。

(②:Q.資金調達は貯めるべき? A.使え!!! 参照)

もう一度言います。今は、天地人を揃えやすい、絶好のチャンスです。
新しいゲームは始まっています。この新しいルールで最高のポジショニングを得て、事業を革新していきましょう!

この話と関係ある僕の【コロナ禍を生き抜く経営術】youtubeリストです。是非、ご確認ください。

①Q.コロナ禍の今、新規ビジネス 何すれば? https://youtu.be/bq0xQODohjo
②Q.資金調達は貯めるべき? A.使え!!! https://youtu.be/Zja_RxsNv_o
③Q.売上目標って必要ですか? https://youtu.be/X17DdguHcaw
④Q.経営者がビジョンを知らない? 詰みますよ https://youtu.be/UCb9O-e4htI